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日志


6月20日

BBCが次世代メディアの実現に向けて果たす先導者としての役割

私が、先日のINTEROP2007の基調講演で参照した、英国BBCの会社方針...がいくつかの記事で取り上げられているようです。(ASCII.jpの記事)その後も、BBCがどのような発表をしているのか、何が具体的に始まっているのか?というお問い合わせをいくつか頂きました。テレビ放送局の数も少ない英国において、世界に冠たるBBCがどのような構想を持って、どのようなアプローチをしているのか少し調べてみました。

BBC Mark Thompson会長によるスピーチ:
"The BBC should no longer think of itself as a broadcaster of TV and radio and some new media on the side. We should aim to deliver public service content to our audiences in whatever media and on whatever device makes sense for them, whether they are at home or on the move."

もはや、BBCは、自身をテレビやラジオやこれに付随するニューメディアサービスをを行う放送局と考えるべきではない私たちの目的は、あらゆるメディアを使って、あらゆるデバイスに向かって、公共サービスを視聴者に届けることにあるべきなのだ」。(b3annexより引用)

BBCの会社としての方針(Creative Future-BBC)記者発表全文
http://www.bbc.co.uk/pressoffice/pressreleases/stories/2006/04_april/25/creative.shtml

詳細かつ具体的な方針
http://www.bbc.co.uk/print/pressoffice/pressreleases/stories/2006/04_april/25/creative_detail.shtml

BBCが単なるトップマネージメントの施政方針だけではなく、全ての組織と全ての人々が一つの目標に向かって同じ言葉で将来を語り、具体的な成果を既に挙げはじめているようにすら感じられます。

BBCのマーケティング・ディレクターがオックスフォード大学のビジネススクールにてスピーチ
http://www.bbc.co.uk/print/pressoffice/speeches/stories/davie_oxford.shtml

BBCのNewMedia & Technology担当ディレクターによる、携帯とBBCに関するスピーチ
http://www.bbc.co.uk/print/pressoffice/speeches/stories/highfield_ftmobile.shtml

2007年4月に開催されたMillaカンファレンスにおけるBBCのスピーチ
http://www.bbc.co.uk/print/pressoffice/speeches/stories/bennett_miptv.shtml

BBCとIBMの戦略的提携
http://www.bbc.co.uk/print/pressoffice/pressreleases/stories/2007/03_march/05/ibm.shtml

YouTubeとBBCの提携
http://www.bbc.co.uk/print/pressoffice/pressreleases/stories/2007/03_march/02/you_tube.shtml

BBCのiPod、Podキャスト向けトライアル:
http://www.bbc.co.uk/fivelive/programmes/fightingtalk.shtml

BBC News、PodCastを活用したニュース映像の配信:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/4977678.stm

BBCがCabot Communicationsと一緒にハードディスク録画装置に50時間の自動録画サービスを提供
http://www.bbc.co.uk/print/pressoffice/pressreleases/stories/2006/12_december/11/push.shtml

BBC RadioがWeb2.0を活かしてどのようなサービスを提供するか(Microsoft Silverlightへの取り組みを含めて):
http://www.bbc.co.uk/print/pressoffice/pressreleases/stories/2007/05_may/01/prototype.shtml

デジタルTVの基本仕様
http://www.bbc.co.uk/digital/tv/digital_tv.shtml
http://www.bbc.co.uk/digital/tv/index.shtml
http://www.bbc.co.uk/digital/other/index.shtml

双方向のサービス
http://www.bbc.co.uk/digital/tv/tv_interactive.shtml

HDTV高精細テレビの概要
http://www.bbc.co.uk/digital/tv/tv_hd.shtml

比較表
http://www.bbc.co.uk/digital/tv/compare.shtml

消費者レポート
http://www.ricability-digitaltv.org.uk/

視聴者の利益を真っ先に考えながら、企業としてBBCの存続と次世代へ向けたリーダーシップを発揮し、地上波、衛星、インターネット経由のサービスを同等に取扱い、高精細テレビのメリットを自身の評価だけではなく消費者リポートを引用しつつ、テレビ、iPodによるPodキャスティング、YouTubeとテレビ放送の共存、ハードディスクレコーダによる自動録画、ニュース映像の配信、放送終了後1週間のVODサービス、インタラクティブなサービス、パソコンによる番組視聴、セットトップボックスによる視聴、説得力のあるサービス料金の体系、次世代のデジタルラジオサービス...全てが....溜息の出るくらい魅力的なサービス内容となっています。

このような議論を日本でした時の「モノ言えど、唇寒し....」という状況は、なんとかならないのでしょうか?

テレビ放送局が...自身の既得権益にしがみつくことなく、自分(BBC)が自ら率先して脱皮し、次世代の先導者になろうという姿...素敵であります。日本の放送局の皆さんにも是非、熟慮頂きたい姿勢です。日本政府の財政支援を受けて地デジのTVコマーシャルを何百億円もかけて流しても(Dpa)、何千億円もかけてアナアナ変換に携帯電話の電波使用料や国民の税金が使われることになっても...上記のような明確なBBCの姿勢(視聴者に最良の公共サービスをあらゆるメディアあらゆるデバイスで提供する)は、日本の「地デジ」から全く感じられないのは、私だけでしょうか?

では、ふるかわでした

4月22日

NAB2007にて、その3 (SONY前半)

SONYのNAB2007ブース、ストレージ商品の展示にてThe Sharper Imageのマッサージ・チェアを展示しているようでは、松下電器製の300万台の実績と「モミモミ・オンライン」に10年以上先行されているので勝ち目はないとして...なんて書くと...ブーステーマの「ストレスから解放される:Say goodbye to stress.」どころか....SONY内部で展示企画をした人に雷が落ちそうなので...名誉挽回のためにもSONYブース全体の紹介をすることにいたしましょう。

今回のNAB2007 SONYブース(SONYのNAB2007特設ホームページ)においては世界で初めて発表された製品の数々と、それを支える技術に眼を見張るものが沢山ありました。それらは放送機器の新基軸を提言するに留まらず、映画産業、家電製品、先端的な研究機構にも大きな影響を与えることになるでしょう。そのいくつかの技術動向や魅力的な新製品の数々を私なりの視点から網羅してエントリさせて頂きます。今週NAB2007への出張から帰国して出張レポートを書かなければならない貴方のために、そして今回はラスベガスに行けないでBouchonへの再訪を逃した方へのためにも以下...宜しくお付き合いください。

途中でヲタク的な機器の詳細な話に興味が無いという方は、全部読み飛ばして最後の章に出てくる「SONYに救世主あらわる:モノ造りのジレンマからSONYは脱却して、サービス産業の覇者になるか?」という部分をご笑覧ください。2週間ほど前に、ダヴィンチの「受胎告知」の現物を上野で見たのだけど私には不謹慎にも何ひとつ得るものが無かったのだけど....今回のNAB2007における、ある展示には....新生SONYの受胎告知を見た気がします。もし、このSONY内部から産まれた小さな萌芽をSONY全体が企業として取り上げることができるなら、SONYという企業はさらに50年いや100年リーディング・カンパニーとして生き残るだけではなく、時代の先導者となり続けるでしょう。私にとってNAB2007を訪問した最大の成果は、これだったと確信しております。(この話は明日以降のSONY後半にて、あしからず)では、最初にヲタク的な話に付き合って頂きましょう。詳細は、こちらに...http://samfurukawa.blogspot.com/2007/04/nab2007son.html

では、ふるかわでした

4月19日

NAB2007にて、その2

NABの訪問記、番外編のようなエントリを http://samfurukawa.blogspot.com/2007/04/nab2007_19.html にいたしました。
各社のブース展示や、詳細のエントリは順次アップしていきたいと思います。

NAB2007の会場を歩いていると、驚愕、本当に顎を外しそうな技術にバッタリと出会うことがあります。それもラスベガスの地に来て初めて出会ったつもりなのだけど、実はテレビ朝日の番組で既に使われていた映像技術はこれがネタだったんだぁ、それもフランス製のソフトで....なんてお話をちょいと...いたしましょう. 続きはこちらで....

では、ふるかわでした

 

4月18日

NAB2007にて、その1

久し振りのエントリで、相変わらず写真の張り込みができないとは、3か月以上たっても改修する気は全くないのが、マイクロソフトの姿勢なのでしょうか?他のブログで再エントリをしてから、リンク先を紹介しますので、今しばらくお待ちください。

写真入りのブログ最新エントリは、こちらに http://samfurukawa.blogspot.com/2007/04/nab2007.html 投稿いたしました。 以下の本文は写真と同時にリンク先にてご覧いただきたいので、打ち消し線を編集追加させて頂きました。

NAB2007にて、AdobeのFlash Video技術に対抗するMicrosoft Silverlightを発表しながら、そのマイクロソフトのNAB2007出展内容はPDFファイル(Adobeの規格)で配布するところなど...
http://download.microsoft.com/download/6/1/f/61f4b191-6cdb-4a44-9d28-e7040544f576/NAB2007_Show_Guide.pdf
"紺屋の白袴"ってことなのでしょうかねぇ...まじめにOffice2007を定価で購入した私としては、微妙なり...

アドビ社のFlashVideoを担当する副社長がMicrosoft Silverlightに関してインタビュー内で興味深いコメントをしています。このインタビューをしている"工藤めぐみ”さんのNAB2007取材記事(Digital Freak)は秀逸なので、他の記事もどうぞ(You Tubeの話も)...そうそう"紺屋の白袴と"言えば...msnもVISTAのキャンペーン、ビデオ投稿イベントもアドビ社のFlash Video(FLV)を使っているもんなぁ...ドッグ・フード理論(人に売り込む前に、自分で食べてみなさい!)を実践するならば、自らSilverlightを使ってみなくちゃねぇ...そこらの戦略は4/30にマイクロソフト主催のこのイベントで明らかになる模様...1ヶ月に2回もラスベガスへ行けないので..私はパスです...(4/19、3:00AM追記)

ちょっと、ブログのエントリはお休みを頂いて溜まった本を読んだりコンサートへ行ったり、充電期間の1か月でありました。昨日からParisに来ていますと言っても、ここはエッフェル塔のあるラスベガスのParisという名のホテル...エッフェル塔の横に隣のホテル"BALLY's"の看板が見えていますので、ラスベガスってことはバレバレですね。

昨日よりラスベガスでは放送関連のコンベンション、NAB2007が開催されています。放送関連の最新技術に触れて、未来の放送の姿を垣間見ることができるので毎年訪問するのを楽しみにしています。今年の会場でとにかく勢いのあるのは、Apple Inc.でありまして、社名からComputerの名前が消えて本格的に家電製品からプロ用の放送機器までカバーする会社になってしまったようです。その勢いは、SONYPanasonicのブースの数倍はあろうかというアップルの最大規模のブース展示にも現れていますし、展示内容の中心はFinal Cut Studio2とういう統合編集環境(記者発表1)で、Final Cut Pro6を核とした放送映像の制作から、非圧縮のデジタル・シネマ編集Apple ProRes 422から5.1ch音楽編集を実現するSound Track Pro2、さらに、Colorマネージメントをする新製品のColor、静止画やビヘビアから3DCGをカバーするMotion、エンコード環境のCompressor3からメディア・サーバーのFinal Cut Server詳細資料)まで網羅しています。

NAB2007の速報(Apple関連はこちらに)

日経BP_Tech On

415日に報道機関向けに開催されたAppleの説明会(Rob Schoeben, VP of Apps and product Marketing)の内容は、時系列を追ってこちらのengadgetに詳しくレポートが掲載されています。日本語のレポートも既にアップされております...427(金)7時に銀座のアップルストアにて、NAB2007のROADSHOWというイベントが開催されるようです。今回のNAB2007の話題を呼んでいる製品REDとの提携も紹介された模様... 昨年のNAB2006では、こんな値段で4Kカメラができるわけもない、意匠デザインをCADソフトで見せるだけで予約金を頂き...会社は倒産なんてことになるやら...なんて噂も飛んでいたのに、デモ機の展示会場はブースのテントを2重、3重に長蛇の列ができるほどの人だかりでありました。REDのホームページはこちら。こちらのブログに、さらにこちらにも詳しく掲載されております。

マイクロソフトのブースでは、Microsoft Silverlightの展示をしておりました。Adobeのフラッシュ対抗策として正式にNAB2007にて発表、内輪では頑張っているようだけれど...マイクロソフトのブースに居た説明員の知識不足にガッカリ...さらにWindowsLiveサーチにおいて"Silverlight”を検索すると1件もみつかりませんという力の入れよう(今日の時点ではね、アップルが今日付けの発表内容を同日に日本語で全てアップしており、427日には銀座でスペシャル・イベントもしようという勢いなのに)....というか、VistaになってからMPEG24から6Mb/bpsレベルのSD再生すらコマ落ちや音声の欠落が激しくてミュージック・ビデオの再生などCore2Duoの最新マシンですら、Vista環境ではガタガタで音楽や映像鑑賞どころじゃない...(もちろんXPではOKなのに)という状態...他の環境では今やスムースなHD再生が当たり前なのに...もっと基本的なことをしてから出直して来てね...という感触なり...放送の世界でのマイクロソフトの立ち位置は結構厳しいものがあり..と実感するNAB2007なのでした。

以下、グーグル、オラクル、IBMの看板、AMDのブースでありますが...これまた各社各様...

では、ふるかわでした