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July 01

インテル殿の動向、と吉田共同社長

先日、インテルの吉田共同社長とお昼ご飯をご一緒しました。Core™ Duo プロセッサを活かした「ある技術」があって、それが近々デビューを飾れば人の生活をもっと豊かにすることができますね。なんてお話に盛り上がっていたのでした。具体的なお話をこれ以上するわけにはいかないのだけれど、麻倉さん、本田雅一さん、藤本健さん、それからマティさん、皆さんで盛り上げて発表にこぎつけましょう!! (業務連絡でした)

 

現在の閉塞感漂うパソコンの業界ではジャーナリストや雑誌の編集者まで萎えてしまっていることに私はちょっと辟易していたのだけれどパソコンの未来はまだまだ明るい!!!、人の生活をもっと豊かにするためにこんな素晴らしいことが実現きると、インテル殿(というより、吉田社長の器の大きさかも)がリーダーシップを発揮されるのは本当に嬉しいことであります。

 

自分でマイクロソフトを引退しておいて、こんなことを言うのは心苦しいのだけれど、米国で開発されたモノを単に販売するだけではなく、日本の企業が発明し製品化された素晴らしい技術を技術支援して、一緒にマーケティングをしてきたその先導役にマイクロソフトは居たと思うのです。それが、今は..業界からの信望も厚く、技術に深い理解のある人間の居場所が無い..人員削減を迫られたり若い次世代を担うはずの逸材を管理するために私より年齢のいったオジサンや日本の市場を知らないMBA上がりが中堅マネージャーとして鎮座しているとか

西和彦さんも私も、日本の技術を深く理解してマイクロソフトの立場からそれを活かし、世界に日本の技術を紹介し、一緒にビジネスチャンスを掴んできました..たとえば、

CMOSCPU沖電気の80C85世界初のラップトップ・パソコンに搭載する

アルプス電気のマウスをマイクロソフト・マウスとして販売する

エプソン殿のプリンタMX80IBMPCの純正プリンタとして紹介する

キャノン殿やHP殿のレーザープリンタをOSレベルの汎用プリンタドライバで駆動可能にする

松下やソニー殿のCD-ROMドライブを支援し、CDをデータディスクとして普及させる。

日立殿の大型液晶パネルを、Tandy製ラップトップに採用してもらう

NEC殿のフロッピーコントローラμPD765を全世界の標準としてプッシュする。

NEC N- 88DISC BASIC用のファイルシステムとして開発されたFATMS-DOSにも使う。

JEIDAの規定したPCMCIAカードをサポートする

世界で初めてカラービットマップディスプレイを活かしたBASIC言語をOKIエレクトロニクス殿のために開発し、IBM版カラーBASICの基礎を築く

アルプス殿のキーボードをIBM PCにて採用し、そのキーボード配列を提言する

 

等々ですが、個別のハードウェア技術だけではなく、世界初のラップトップコンピュータを西和彦さんがKYOCERAに生産してもらい、それをTandyM100として販売してもらったり(ビルゲイツの引退会見でもその話に、バルマーもビルも触れていましたね)、NECからPC-8200として販売したりということもありました。東芝殿のJ-3100の試作機を拝見すれば、それを活かしたソフトウェアを何とか提供したいとの気持ちでお互いの技術を相互に活かす、何か新しい技術を開示して頂ければそれを活かしたソフトウェア開発や共同マーケティングで世界に広めていくという役どころをマイクロソフトは担っていたと思います。

 

現在、日本の企業とそのようなお付き合いを継続しているのは、現在はインテルさんがトップなのかなぁ、とつくづく思ってしまいました。インテル殿が、単にCPUを販売する商社機能を果たすだけではなく、日本の企業が発明する新しい技術をさらに活かした製品の研究開発に取り組み、日本の企業と共同開発した成果を世界に紹介する役を背負っておられるのは、素晴らしいことであります。これは吉田社長の人徳ゆえなのでしょう。

 

インテル® Viiv™ テクノロジのさらなる展開にも期待しています。私はこのままの勢いでMacのインテルCPU搭載機もViivファミリーに入ってもらえば良いのに、と本当に思っていますが

オンキョ殿インテル殿出資して以降、オンキョーから出荷された製品HDC-7は次世代のテレビパソコンの姿(それもパソコンを意識させない、AV機器として)を具現化するものでありましょうし、DLNA技術の世界最先端にいる福岡のデジオン殿出資、それに比べてMSのテレビ対応は

さらにEdyに対して、インテルが50億円出資、記者発表資料..数年前からMS内部で同じことを提言しても耳も貸さないって感じだったからなぁ..

 

このエントリの最初で書いた新技術ごめんなさい、これ以上今は開示できないけれどインテルという会社だけではなく、吉田社長ビジョンを実現するために私は何らかのご支援をしたいと常々思っておりました。でも、最新のインテル殿テレビCMは個人的には、うーん、好きになれないなぁごめんなさい、担当者の方

(別に私個人がインテル殿に就職したり、金銭のやり取りや他の報酬をインテルさんと授受するなんてことは、今後も一切ありませんから..) 

 

私の信条として、会社の立場は変わっても素晴らしい技術とそれを支える人間をいつも支援して行きたいな..と思っているだけです。放送・通信に関して辛口の意見ばかり書いてきたので、少しは明るい話でも..と思ってエントリしました。

 

では、ふるかわでした

P.S. 写真は、東芝の溝口さんにJ-3100(赤いプラズマ)のラップトップパソコンを見せて頂き、ビックリしているビルゲイツ君でした。

Comments (6)
  • July 05 7:44 PM
    やっぱり本田さんでしたか。おなつかしや。
    こちらは細々とライターで食いつないでいます。
    すいません、コメント欄を連絡につかっちゃって。
  • 本田雅一
    July 05 2:10 PM
    水野さん、そうです。ああ、なるほど。アルプスの水野さんですね。
    大変ご無沙汰しています。あの頃、フォント業界は熱かった。
  • 水野
    July 05 11:42 AM
    マイクロソフトとアルプスは深い関係にありましたね。
    「モバイル用外付けトラックボール」なんていう製品もありました。
    いい製品だと思ったのですが、ニーズは少なかったようです。
     
     
    ところで、本田さんはFWINDOWSでお世話になった本田さんでしょうか?
    人違いであれば、ごめんなさい。
  • サンディエゴ無頼
    July 04 12:50 PM
    FATがN88Basicから出てきたとは知りませんでした。キャノンのレーザープリンターのことは知っていたけど(アップルの最初の頃の純正レーザープリンターの中身、キャノン製なんですよね!)。そうそうCD-ROMも日本発ですねえ。CD-ROMとフロッピーの違いと言ったらそら凄い。実験で得た”画像データ”を貯めるために、3.5inchのフロッピーを300枚使っていた人間ですから!

    ぼくはパソコンって、未だに家電製品の出来損ないとしか思っていません。人々の生活に深く入り込んでいるは確かだけど、本当に使い易い形に全然なってない。XPは”今のレベルでのGUI/OS”としては、ある意味、終着点に近いように思います。でもあくまで「今のレベル」ですけど。現在のレベルを超えることが、まだまだ必要。だからまだまだイノベーションの余地があると思うんだけどなあ。だからVistaはちょっとなあ。

    企業が、ただ短期的な利益だけを追求するようになったら、もう先は長くないように感じます。アメリカ自動車ビッグスリーが、最近は全く魅力的な車を作っていない(デザインだけでなく技術的にも)、過去10年間ほど短期の利益を楽しんで、将来への投資(技術開発やら人へ)を怠っていたからのように感じます。ビッグスリーの次は日本の自動車会社でしょうど。。。他山の石です。

    日々の仕事に追われて、イノベーションへ全く目が向かないというのは、とても残念ですね。でもそれが、アメリカ式は会社経営ではないかと感じます。それではイノベーションは起きないなあ。。。そういうアメリカ的なグローバルスタンダードに”振り回される”日本の社会。やっぱり自分で考えて、自分で決めていくしかないです。自分にも言い聞かせているのですが。

  • 本田雅一
    July 02 2:16 PM
    うお??名前が出ていてビックリ。
    古川さん、本田です。ご無沙汰でした。
    いや、昨年、メールのやりとりを途絶えさせてしまって、そろそろきちんと連絡しないと〜と思っていたところでした。「ある機能」ってなんでしょうね。あれかな、これかなと想像はしていたりしますが。

    パソコンだけでなく、デジタル家電もそうですが、それぞれの業界を動かすエンジンのような人々が、総じて他業界のことを理解していません。実際には似たような技術を基礎に、似たような目標を持って、異なるノウハウを持って構築されているに過ぎない、という分野が多いのですが。

    なかなか相互理解を深めることができない、疑心暗鬼な両業界の溝を埋められればいいな、と思いながら、最近はギャラにならない活動ばっかりに手を染めています。そろそろまじめに仕事せねば。

    近々、メール差し上げます。ではでは。
  • AL
    July 01 10:19 PM
    古川様のワレットPCのプレゼンをワクワクして聞いてしばらく、携帯電話にその要素が整えられていく一方で何も噛んでないんですか?と当時は社内の人だったので悔しく思っていました。RFIDの規格統一なり相互乗り入れとかでははどうなんでしょうね。何気なく人の役に立つキーとして(例えば、個人情報と紐付けない形で消費行動をプロファイルして必要と思われる情報を目にするように誘導してくれるとか)使われていくと思うので、そういうところでプレゼンスのある会社が長く残っていけそうな気がします。
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