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    January 20

    ソニーVAIOグループとブログマーケティング会議

    百式というブログで有名な田口さんに昨年末あるパーティで初めてお会いする機会がありました。 2000年頃から百式、田口元さんの名前は度々耳にしていたので、私も一度お会いしたと思っていたのです。引退後の私にとっても元気印の勢いのある若い人たちとお話をすることはとても楽しく...このような人たちが新しい社会を創っていくのだろうなぁ、と頼もしく感じていました。田口さんは個人ブロガーとして活躍するだけでなく、イベントの実施や異業種交流会議の構築に尽力されておられます。


    その田口さんが、「ブログマーケティング勉強会」なるものを主催されており、百式とは別に100 SHIKI PR BOARDという情報掲示板を立てておられます。『ブログマーケティング勉強会議 sponsored by Sony』イベントレポート前編後編

    本ブログの1月11日エントリでもご紹介しているソニーVAIOグループの新製品(白丸VAIO VGX-TP1DTとワイヤレス・ミュージックを実現するWiFi Audio WA1)のモニタープログラムを上記勉強会を通じて実施して行こうという斬新な試みです。百式管理人と他のブロガーそして読者の方々がと企業(今回はソニー)がブログを活用したマーケティングプログラムを通じて企業と個人の新しい関係を構築していこうという話であります。

    企画提案された、田口さんにも色々な批評、批判が舞い込むことを覚悟の上で...果敢に取り組んでおられる姿に敬意を表したいと思います。

    ソニーのブログマーケティングに対する取り組みに対しても、その真摯な姿勢に好感を持ちました。

    もちろん全ての人がもろ手を挙げて賛成しているわけではなく、このような議論も展開されていますし、ブログマーケティングに関する建設的な提言もあります。こちらもご参考に..その1その2その3

    私の個人的な信条は、パソコンや自分で使うものはタダで人から貰わない、その会社に出資をしたり役員にならない、謝礼を受け取らない。自分の懐を痛めて購入することによって、その製品や会社の良いところ、悪いところは自分の思うままに発言する。ということを貫いてきたので...製品を預かってブログにコメントしましょう、ということは絶対に無いのだけれど...何か一つの考えが絶対的な真理ということは、これまた有り得ないのがネットワーク社会の良いところ...柔らかい気持ちで、このようなアプローチをされている方々を見守って行きたいと思います。

    企業としてどのようにネットワーク社会と接点を持つか...という点に関しては、旧来の発想であれば正規の広報部門を通さずに勝手に個人で活動しては困るという態度に出る方も容易に想像されます。しかしながら、限られた予算の中で、知恵を絞りその製品に愛情を込めて、社会に啓蒙していくことにあらゆる手法を持って望むという姿勢は評価されるべきで..その芽を摘むべきではないでしょう。

    まだ、ネット社会が確立する以前の話...ソニーのウォークマンがデビューする時に...社内の誰もが(トップマネージメントも広報も営業部門も)...”マイクの付いていないテープレコーダを誰が買うんだ!!”と冷たい仕打ちに会い..記者発表と広告宣伝予算の全てで、500万円の予算しか付かなかったそうです。その時に、ならば高価なホテルや会議場を記者発表の場にせず、代々木公園に記者さんに集まってもらい、タンデム自転車やローラースケートを履いた若者にウォークマンのTシャツを着せて、手にはウォークマン、そして目立つオレンジ色のパッドのヘッドフォンを付けてデモしたそうです。さらに、時給で雇ったアルバイトの学生さんにウォークマンを聴きながら原宿の竹下通りや山手線の電車内や駅を闊歩してもらい、それを週刊誌のグラビアにタダで取上げてもらう...なんて手法で500万円の総予算でデビューを飾ったそうです。その後、大ヒットした後にはウォークマンのマーケティングを私が企画しましたなんてことを自慢する人間が何人も現れたのだそうだすが...最初の仕掛け人は、当時博報堂にいた手嶋さん(マクロメディアの社長だった人ね)と岡さん(今は、美大の先生もしています)の手によるもの...

    海外へのマーケティングをする時に、いきなり海外の雑誌やテレビに広告するのは無理なので...日本に訪れる海外航空会社のパイロットに配ったらしい...当然本人も各国の空港でオレンジ色のヘッドフォンを付けて音楽を聴いているパイロットを目にして、「あれは何だ?」というブームの火を焚きつけて、さらにそのパイロットの子息たちが、学校に持っていってクラスメートに自慢をするところから、「おい、お前のオヤジが次に日本に行くとき1台買ってきてくれ」って流れに繋いだのそうです。

    そう、ネット社会になってからその手法は選択肢は増えたものの...根底にあるのは...予算がなくても、知恵で解決したマーケティング手法で社会に新しいビジネスを立ち上げ、さらには文化を築くことは可能なんだ...というお話...

    ブログマーケティング会議の話に、オレンジ色のヘッドフォンを付けたウォークマンのデビュー当時の話を思い出してしまったのでありました。この手の話はね...「マイクの付いていないテープレコーダは売れない」なんて石頭の発想で高い所から批評家を演じるよりも、自分も新しい流れを創る渦の中心に入り込んで次世代の潮流を自ら産み出すって方が、面白いんだな...派手なマーケティング施策やイベントを広告代理店の口車に乗せられて何十億円もかける時代ではないってことですね...

    では、ふるかわでした

     

    Comments (3)

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    Aug. 11
    Picture of Anonymous
    (名前なし) wrote:
    インターネットの企業活用について研究している者でございます。

    是非一度、メールでご意見をお伺いしたくご連絡させて頂きました。

    お手数をお掛けして大変恐縮でございますが、よろしければnendo@remus.dti.ne.jpにご一報頂ければ幸いです。

    ご検討をどうぞよろしくお願い申し上げます。
    Jan. 20
    Picture of Anonymous
    横山哲也 wrote:
    最近「その製品や会社の良いところ、悪いところは自分の思うままに発言する」というのも怪しくなってきました。
    ヒットチャートで有名なオリコンが、雑誌記事のコメントに対して5000万円の損害賠償を請求する訴訟を起こしています。
    (詳細な分析はhttp://xtc.bz/index.php?ID=399をどうぞ)
    編集部でも出版社でもない、ジャーナリストの、それも記事ではなくコメントに対しての訴訟です。
    しかも、事前に抗議や反論もなく、です。
    こういう訴訟が受理されたということは、blogに対する訴訟も起こせるということです。
     
    「思うままに発言する」というのもリスクを伴う時代になったのでしょうか。
    恫喝目的の訴訟については以下もどうぞ。
     
    Jan. 20

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